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求人票から企業の本音を見抜く方法

転職活動を始めると転職サイトで様々な求人情報を見たり、転職エージェントから求人票を提示されることがあるかと思います。

求人がどれも良く見えてしまって、どういう風に見ればわからないという方もいるのではないでしょうか。

求人票を読むポイントを抑えておくと、企業が本音ではどういう人を求めているのかが理解でき、書類選考や面接で役立てることができます。

この記事では企業の求人原稿や求人票から、企業の本音を見抜く方法を解説します。

求人票はハードルを下げて作られている

企業の本音を見抜く方法について解説する前提として、企業がどのように求人票や募集原稿を作成するかを説明します。

募集しているポジションの採用担当者は人事の場合もありますし、そのポジションの担当者であることもあります。

規模の大きくない企業であれば経営者が作成していることもあるでしょう。

こうした担当者が、募集を行うポジションの仕事内容や給与などの条件、応募資格などを作成します。

転職サイトなどの原稿であれば転職サイトの運営企業が取材を行って作成をする場合もありますし、求人企業が自分たちで作成を行う場合もあります。

前者はリクナビNEXTやマイナビ転職、エン転職等が当てはまり、後者はWantedlyやGREEN等の転職サイトが当てはまります。

こうして作成される求人票の応募資格や募集条件はこういう人が来てくれたらいいなという理想形で作られるわけではなく、「こういう人だったら採用する可能性がある」という形でハードルを下げ、間口を広くしていることがほとんどです。

それは最初から絞り込んだ募集を行っても応募がないことが多く、出来るだけ間口を広く取って選考に進んだ人の中から絞り込んでいくという採用をしている企業が多いためです。

特にこの傾向は若手向けのポテンシャル採用や営業関連職でよく見られます。

経験が豊富な方や専門性が高いポジションの求人の場合、最初からかなり具体的な応募条件で絞られていることが多いです。

それでは企業の本音、本当にほしいと思っている人材像はどのように見抜けばよいのでしょうか。

企業の本音は【歓迎条件】に現れる

企業の本音、本当にほしい人材像は、応募資格の「歓迎条件」を読み解くとわかります。

ほとんどの求人票には、必須条件と歓迎条件が記載されています。

多くの方は必須条件に注目して自分が採用される可能性があるかを考えます。

もちろん必須条件に当てはまるかは非常に大事です。

しかし先述したように求人票はハードルを下げて作られているので、必須条件は選考に進む上での最低条件と言い換えられるでしょう。

歓迎条件に記載されていることが企業が本当に求めているものです。

例えば、求人票では未経験歓迎と謳い特別な経験を求めていなくとも、歓迎条件に特定の業務経験XX年以上などと記載されている場合、本音は経験者を求めているということです。

企業の本音は歓迎条件にあるということを認識しながら、求人票を読み解いてみてください。

書類選考や面接においても、できるだけ歓迎条件に近い要素や経験、スキルをアピールすると良いでしょう。

歓迎条件に当てはまっていない場合の対処法

ここからは自分が歓迎条件に当てはまっていない場合、どうすべきかを解説します。

正直、どんぴしゃりで歓迎条件に当てはまる人が他の候補者でいた場合、比較されたら不利になることは言うまでもありません。

一方で必須条件を満たしているのであれば、採用される可能性が全くないわけではないのであきらめる必要もありません。

特定の業務経験が歓迎条件に記載されていた場合、その業務経験で求められる要素と自分がやってきた経験で共通する部分を探してアピールすることができます。

例えば法人営業経験が歓迎条件に記載されている場合は、

  • 法人とのやりとりや折衝の経験
  • 顧客の要望を的確に把握する力
  • 商品やサービスをプレゼンテーションする力
  • 業績を達成するための計画を立案、実行する力

など様々なものに分解できます。

すべてには当てはまらなくても「自分自身の経験でこういうことができるから貢献できる可能性があります」ということをアピールするようにしましょう。

面接だけでなく、書類選考の時点からこうしたことを考えて書類の作成を行えると通過率も変わるのではないでしょうか。

経験や要素の抽出、言語化、書類の作成は自分自身で行うのは意外と難しいものです。

転職エージェントはこうした職務経歴書の作成や面接対策のプロですので、アドバイスを求めてみてもよいでしょう。

この記事を書いたコンサルタント

人材業界転職ルート 編集部

人材業界転職ルート 編集部

人材業界専門の転職エージェント「人材業界転職ルート」のコラム運営担当です。人材業界に関連する転職やキャリアに関する情報を日々発信しています。

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