- 作成日:2023.06.08
- 更新日:2023.06.08
転職活動で口コミサイトを安易に信じてはいけない理由
口コミサイトは分野を問わず、リアルな評判を知るために非常に有益なものです。
グルメ関連の「食べログ」や家電の「価格.com」、Amazonのカスタマーレビューなど参考にされている方も多いのではないでしょうか。
転職活動をする場合においても従業員や元社員の口コミが掲載されているサイトはいくつかあり、「Openwork」「転職会議」「カイシャの評判」などが有名です。
口コミサイトは、見方次第では有益ですが、全て信用してしまうとかえって意思決定しづらくなります。
実際に選考を受けている会社や内定をもらった会社に良くない口コミがあって、意思決定できなくなってしまう方もいらっしゃいます。
この記事では転職活動における口コミサイトを安易に信じてはいけない理由と、口コミサイトを上手に活用するポイントを解説します。
目次 INDEX
口コミサイトを安易に信じてはいけない理由
口コミサイトをを安易に信じてはいけない理由は、
- ネガティブな意見が多くなりやすい
- タイミングや部署などが考慮されていない
- 主観的な要素が多い
の3点が挙げられます。以下詳細を説明していきます。
ネガティブな意見が多くなりやすい
口コミサイトは構造上、ネガティブな意見が多くなりやすいです。
多くのサービスは、口コミを見るために口コミを投稿する必要がある設計になっています。
口コミを投稿する人は転職活動を行っていたり、転職活動を検討している人が多いです。
現在の会社に満足している人は転職活動を行うことは多くないので、投稿している人は何らかの不満を持っている可能性が高いということです。
そのため、ネガティブな意見が多くなりやすい傾向があります。
また、閲覧する側もネガティブな情報のほうが印象に残りやすいため、そういう前提で見ないとどの会社もネガティブに見えてしまうことになります。
タイミングや部署などが考慮されていない
同じ会社でも、状況は、部署やタイミング、上司、雇用形態、職種によって大きく異なります。しかし口コミサイトはそれを一つにまとめてしてしまっています。
例えば、1つの会社の中でも営業部門と管理部門などで雰囲気は異なりますし、どの時期に在籍していたのかでも大きく状況は変わりえます。
銀行では支店長によって大きく勤務環境が変わると言われますが、会社ではなく上司の問題で起こることもあるでしょう。
非常に労働環境が悪いとされている会社でも、今は大きく改善されているかもしれません。
そうしたことが口コミサイトでは理解しづらいです。
口コミサイトを見る際は会社全体に言えることなのか、個別の話なのかを判断するのが難しいことを認識しておくとよいでしょう。
主観的な要素が多い
口コミサイトには主観的な内容が多いです。例えば、
- 残業が多い
- パワハラがあった
- 評価制度があいまい
などの記載や表現は、書き手の印象や感情で書ける内容で、他の人にも当てはまるとは限りません。
事実かどうかも疑わしいです。
具体的な数字や制度が記載されているものであれば信憑性は増しますが、それも部署や時期によって変わります。
以上が口コミサイトを安易に信じすぎてはいけない理由です。
口コミサイトを転職活動で上手に利用するポイント
口コミサイトを転職活動で上手に利用するポイントは口コミの数に注意し、少数意見に左右されないことです。
全体の口コミ数が少なすぎる場合は、少数の意見に左右されないようにすることも大事です。
社員数の多い企業は豊富な口コミ数があることが多いですが、それほどでもない場合、口コミ数が少ない可能性があります。
その場合、記載されている情報だけでは実態と乖離する可能性が高いといえるでしょう。
口コミ数が少ないとそれが全体の傾向なのか、少数の過激な意見なのか判断しづらいです。
一定の口コミ数がある場合は大まかな傾向を参考にするのがよいのではないでしょうか。
この記事を書いたコンサルタント

人材業界転職ルート 編集部
人材業界専門の転職エージェント「人材業界転職ルート」のコラム運営担当です。人材業界に関連する転職やキャリアに関する情報を日々発信しています。