- 作成日:2023.06.17
- 更新日:2024.12.11
キャリアコンサルタントになるには?資格の取り方、試験内容、受験料、難易度など
この記事では、キャリアコンサルタントになる方法、資格の取り方、キャリアコンサルタント試験の内容や合格率、登録方法などを紹介します。
この記事の監修者
人材業界転職ルート 編集部
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目次 INDEX
キャリアコンサルタントとは
キャリアコンサルタントとは、キャリアコンサルティングを行う専門家のことです。
働き手にとって望ましい職業選択やキャリア開発支援を行っています。
キャリアコンサルティングとは、厚生労働省のホームページによると以下のように定義されています。
「キャリアコンサルティング」とは、労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うことをいいます
キャリアコンサルタントは、2016年4月に国家資格となった、登録制の名称独占資格です。
厚生労働省発表の「キャリアコンサルタントの能力要件の見直し概要」によれば、キャリアコンサルタントは、若者の雇用促進をはじめとする、キャリア支援及びこれを担う専門人材育成の必要性の一層の高まり等を背景として国家資格化が行われたとされています。
キャリアコンサルタントの仕事内容
キャリアコンサルタントの仕事内容は、大きく以下の3つに分けられます。
- 就職・転職のキャリア開発支援
- 相談者のニーズに合わせた意思決定支援
- キャリア開発促進のためのプログラム開発・実施
相談者とのカウンセリングはもちろんですが、キャリア開発支援を目的としたワークショップの開催や、コンサルティングの質を上げるための継続的な学習も仕事のひとつです。
また、企業から職業能力開発制度などに関する相談を受けることもあるようです。
キャリアコンサルタントの活躍の場
教育機関(大学など)の就職・進路担当
キャリアコンサルタントは、教育機関のキャリアセンターでは学生の就職支援や進路相談を行っています。
自己分析や企業分析に関する相談、エントリーシートや面接の対策などの支援をしています。
また、学校内でのキャリア教育に関するプログラムの立案・実施なども行います。
ハローワーク(公的就業支援機関)の職員
ハロワークなどの公的就業支援機関でも、教育機関の就職支援担当と同じように、求職者の自己分析や求職活動の支援に携わっています。
キャリアコンサルタントは、求職スキルに関するセミナーの開催なども行っています。
企業の人事・採用担当
企業の人事・教育、人材開発部門では、従業員のキャリア形成支援者として、採用や定着支援、意欲や能力開発に関する施策の企画立案・実行を行っています。
キャリアプランを明確にし、従業員に必要な知識・資格の習得や仕事の選択支援を行っています。
特に入社時や育児休業からの復職時などにコンサルティングを受ける機会を設け、従業員の意識向上に導いています。
人材紹介・人材派遣会社の求職者担当
人材紹介・人材派遣会社のコーディネーター職や営業職などとして、キャリアコンサルタントは活躍しています。
派遣登録者や転職希望者と企業との仲介役として、マッチングを行っています。
企業が求める人物像と、求職者のスキルや性格を鑑みた適切なマッチングを行うことが重要な仕事です。
キャリアコンサルタントとキャリアアドバイザーの違い
結論から言うと、キャリアコンサルタントとキャリアアドバイザーに違いはありません。
キャリアアドバイザーは、一般的に、求職者に対して転職成功までの支援を行う仕事と理解されています。
キャリアコンサルタントは、そのほかにも、「キャリアカウンセラー」や「生活相談員」のような名称で呼ばれることもあります。
ただし、「キャリアコンサルタントとは」の項目で触れたように、現在キャリアコンサルタントと名乗る場合には、国家資格を取得する必要があるので注意が必要です。
キャリアコンサルタント国家資格とキャリアコンサルティング技能士の違い
キャリアコンサルティング技能士とは、キャリアコンサルティング技能検定に合格すると取得できる称号のことです。
キャリアコンサルティング技能検定は、実務経験を有する人の技能レベルを問うことを目的とした検定のため、受験するには実務経験が必要です。
厚生労働省のホームページによれば、キャリアコンサルティング技能検定が求める能力水準は、キャリアコンサルタント試験が求める能力水準より上位に位置付けられています。
キャリアコンサルティング技能検定では実務経験年数が受検要件として設定されており、キャリアコンサルティング技能検定が求める能力水準は、キャリアコンサルタント試験が求める能力水準の上位に位置づけられます。具体的には、キャリアコンサルティング技能士1級は指導レベル、2級は熟練レベルとして位置づけられています。
キャリアコンサルタントになるには
キャリアコンサルタントになるためには、以下の2つの方法があります。
- キャリアコンサルタント試験に合格し、キャリアコンサルタント名簿への登録
- 技能検定キャリアコンサルティング職種の1級または2級の学科試験、実技試験をそれぞれに合格後にキャリアコンサルタント名簿への登録
試験に合格してもキャリアコンサルタントの登録を行わない場合は、「キャリアコンサルタント」と名乗ることはできません。
キャリアコンサルタント試験とは
キャリアコンサルタント試験とは、職業能力開発促進法に基づき、厚生労働大臣の登録を受けた登録試験機関が実施する国家資格試験です。
登録試験機関は、特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会(CC協議会)と日本キャリア開発協会(JCDA)の2団体があります。
試験は、学科試験と実技試験(論述・面接)で行われます。
両試験に合格し、キャリアコンサルタント名簿に登録することによって「キャリアコンサルタント」を名乗ることができます。
受験資格
キャリアコンサルタント試験は、次のいずれかの要件を満たした方が受験できます。
- 厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した者(講習カリキュラムは別表に記載)
- 労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験(5を参照)を有する者
- 技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した者
- 上記の項目と同等以上の能力を有する者
免除制度
キャリコンサルタント試験には、以下のようなの免除制度が設けられています。
- キャリアコンサルタント学科試験又は実技試験においてどちらか片方の合格者は、合格している試験の免除を受けることができる
- 技能検定1級又は2級において、学科試験又は実技試験のどちらかの合格者は合格している試験の免除を受けることができる
- 平成28年3月までに、キャリアコンサルタント試験と同等以上のものであって厚生労働大臣が指定する試験(現行のキャリア・コンサルタント能力評価試験)に片合格した方は、キャリアコンサルタント試験についても学科試験、実技試験のうち対応する試験の合格者とみなされ免除を受けることができる
試験内容
- 職業能力開発促進法その他関係法令に関する科目
- キャリアコンサルティングの理論に関する科目
- キャリアコンサルティングの実務に関する科目
- キャリアコンサルティングの社会的意義に関する科目
- キャリアコンサルタントの倫理と行動に関する科目
試験科目は、上記の5つの科目とされています。
試験形式
学科試験と実技(論述・面接)試験が行われます。
学科試験
四肢選択のマークシート方式で、50問(100分)
実技試験
- 論述試験(逐語記録を読み、設問に回答する):1~2問(50分)
- 面接試験(ロールプレイと口頭試問):1ケース20分(ロールプレイング15分、口頭試問5分)
試験日程
キャリアコンサルタント試験はだいたい4か月に1回、第3日曜日に開催されています。
※最新の試験日程は、CC協議会の公式ホームページ、もしくは、JCDAのキャリアコンサルタント試験受験案内をご参照ください。
合格率・難易度
| 学科試験・実技試験(論述) | 実技試験(面接) | |
| 第11回 | 62.60% | 74.70% |
| 第10回 | 64.20% | 70.10% |
| 第9回 | 30.50% | 67.80% |
上記の合格率は、厚生労働省が公表している、CC協議会とJCDAがそれぞれ実施している試験の合格率をまとめたものです。
直近3回分の合格率を見ると、実技試験と比べて学科試験の方が合格率が低くなっていることがわかります。
受験料
学科試験8,900円、実技試験29,900円
申込方法
CC協議会もしくはJCDAのホームページから、ウェブ申し込みまたは郵送
キャリアコンサルタントの登録方法
キャリアコンサルタントになるためには、キャリアコンサルタント名簿への登録が必要です。
登録事務は、厚生労働大臣が指定登録機関として指定したCC協議会が行っています。
登録にかかる費用
- 登録手数料8,000円(別途、登録免許税9,000円が課税)
- 登録証の再交付または訂正2,000円
更新頻度
キャリアコンサルタントの登録を継続するには、5年ごとの更新が必要です。
更新時は、以下の2つの講習を受講する必要があります。
- キャリアコンサルティングを適正に実施するために必要な知識の維持を図るための講習(8時間以上)
- キャリアコンサルティングを適正に実施するために必要な技能の維持を図るための講習(30時間以上)
まとめ:1人1人のキャリア形成を支援するキャリアコンサルタントへ
- キャリアコンサルタント資格は「キャリアコンサルタント」を名乗れる国家資格であり、登録制の名称独占資格
- キャリアコンサルタントの活躍の場は幅広い
- キャリアコンサルタント試験で学習する内容は、自分自身のキャリアプラン形成にも役に立つ
キャリアコンサルタントの役割は、国家資格化されたことからも、近年拡大していると考えられます。
また、資格取得で学んだ知識は、だれかの相談に乗るだけでなく、自身のキャリアプランを考えるときにも役立ちます。
興味が湧いた方は、ぜひキャリコンサルタントを目指してみてはいかがでしょうか。
▼参考文献
・厚生労働省「キャリアコンサルティング・キャリアコンサルタント」
・厚生労働省「キャリアコンサルタントの能力要件の見直し概要」
・厚生労働省「『キャリアコンサルティング技能士』との関係」
この記事の監修者
人材業界転職ルート 編集部
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