- 作成日:2023.09.21
- 更新日:2024.12.10
キャリアアドバイザーに転職する前に知っておくべき基礎知識
「人のキャリアを支援したい」、「人生の重要な岐路をサポート出来るやりがいのある仕事」、「人の悩みに寄り添いたい」といったイメージ・希望を持ってキャリアアドバイザーに転職される方は多くいらっしゃいます。
一方で、当初抱いていたイメージと乖離が有り、残念ながら短期で離職してしまう方も少なくありません。
この記事では、こうしたイメージとのギャップが少しでも生まれにくくなるよう、キャリアアドバイザーに転職する前に知っておくべき知識をまとめています。
弊社は、人材業界専門の転職エージェント「人材業界転職ルート」を運営しており、数多くのキャリアアドバイザーへの転職志望者の方のご支援をしています。
その実績をもとに、ギャップ・誤解が生まれやすいポイント、事前に知っておいたほうがいいことを整理していますので、ぜひ最後まで読んでいただければと思います。
最後まで読んでいただくと、キャリアアドバイザーへのイメージと現実のギャップが生まれやすい部分を理解でき、それでもなお、キャリアアドバイザーの仕事の魅力が理解出来るようになっています。
この記事の監修者
佐久間健光
株式会社ファンオブライフ 取締役 人材業界・教育業界など領域特化の転職エージェント事業を運営。年間数百名の転職・キャリア支援を行っている。また、自社の採用でも多くの人材業界経験者(キャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザー)との面談を実施中。YouTubeチャンネルで転職のノウハウや体験談を公開中。著書に「教育業界への転職のポイントがわかる本」がある。
目次 INDEX
キャリアアドバイザーは営業である
キャリアアドバイザーのイメージと、現実のギャップが生まれやすい最大の理由が、「キャリアアドバイザーは営業である」という事実です。
人材紹介会社のビジネスモデル
人材紹介会社は、人材を募集している企業に対して、人材を紹介し、企業から紹介手数料(転職した方の年収の35%程度が相場)を頂くビジネスを運営しています。
ほとんどの事業者が、求職者からお金をもらうことはなく、無料でサービスを提供しています。求職者に無料でサービスを提供出来るのは、企業からの手数料で運営されているからです。
この人材紹介会社のビジネスモデルの理解は、キャリアアドバイザーを志望する上では必須ですので、頭に刻みこんで起きましょう。
キャリアアドバイザーの仕事内容
キャリアアドバイザーの仕事は、シンプルに言うと、「求職者の方との面談を行い、希望や経歴にあった求人をご紹介し、企業に推薦を行い、転職やキャリアの支援を行うこと」です。
先程のビジネスモデルで触れたように、面談を行っただけ、求人をご紹介しただけでは、人材紹介会社の売上には繋がりません。
人材紹介会社からの目線でいうと、キャリアアドバイザーは求職者の転職のご支援をした結果、売上を創出するあくまで営業職です。
誤解を恐れずに言えば、どれだけ売上を創れる人材なのかという点が重要で、会社がキャリアアドバイザーに求めることはどれだけ売上を創出出来るかです。
キャリアアドバイザーの仕事をイメージされる方の中には、前半の面談部分、求職者の方とのコミュニケーション部分のイメージが強く、後半の企業に推薦を行い、転職の支援を行うことへの意識が希薄な方もいらっしゃいます。
あくまでキャリアアドバイザーの仕事は営業であり、売上を創出する役割であることを忘れずにいましょう。
こうした認識を持たずに、個人のキャリア支援、悩みに寄り添うことだけを行える仕事だと考えていると、求められることとのギャップに苦しむことになるかもしれません。
悩みに寄り添うこと=キャリアアドバイザーではない
キャリアアドバイザーを志望される方の中には、「悩んでいる人の助けになりたい」、「困っている人のサポートをしたい」と考えていらっしゃる方がいます。
こうした他者への貢献意欲、ホスピタリティは、キャリアアドバイザーをする上では必要となる要素です。
しかし、こうした想いや意識が強く、求職者の悩みに寄り添うことに集中してしまう方がいます。
結果としてその悩みが解決するような方向性や提案を出来ればよいですが、そうではなく、共感や話を聞くことで満足してしまうことも少なくありません。
そうなると前述した売上創出には繋がらず、企業との期待とは異なるため、評価が高まることはなく、良い状態で働き続けることは出来ないでしょう。
地味な作業が多く、マルチタスクで楽な仕事ではない
また、キャリアアドバイザーの仕事は、地味な作業も多く、マルチタスクで、楽な仕事といえるものではありません。
求職者との面談は仕事の一部
キャリアアドバイザーの仕事で最もイメージしやすいのは、求職者との面談でしょう。
人材紹介会社を利用し、実際にキャリアアドバイザーと面談された方はなおさらイメージしやすいかもしれません。
しかし、求職者との面談はあくまでキャリアアドバイザーの仕事の一部です。
書類作成、求人理解、企業への推薦、日程調整
上記の求職者との面談以外にも、キャリアアドバイザーは、履歴書や職務経歴書の添削・作成のサポート、ご紹介する求人の企業やポジションを理解するためのインプット、企業への推薦作業(メールやシステム)、面接等の調整を行います。
1名や数名のサポートであればそれほどでもないでしょうが、多くの企業では、キャリアアドバイザーは数十名(20名程度が多い)の求職者を同時に担当することになります。
キャリアアドバイザーの仕事は忙しい、業務量が多いといわれることも多いのですが、そうした要因はこうしたタスクが多いことが主要因と言えるでしょう。
※企業によってはこうした業務をアシスタントが行っていたり、ツールによって極力自動化していたりと、体制は各社異なりますが、それでもマルチタスクである点は各社共通でしょう。
KPIで数字の管理があることが多い
多くの人材紹介会社は、KPI(Key Performance Indicator※業績管理の指標のこと)を設定し、業績を管理していることがほとんどです。
人材紹介会社のキャリアアドバイザーの業績管理に利用されるKPIとして代表的なものは、
- 面談数(何名と面談したか)
- 求人の紹介数(どれだけ求人を求職者にご紹介したか)
- 推薦数(企業へ推薦した)
- 一次面接数
- 最終面接数
- 内定数
- 内定承諾率
などがあげられます。上記の指標をさらに、面談から何日で上記を行ったかなど時間軸をかけあわせて管理する企業もあります。
どういった指標で管理するか、運用の仕方などは人材紹介会社によってマチマチですが、多かれ少なかれ、KPIによるマネジメントは行われることが多いです。
営業や販売などの経験をお持ちの方には違和感がないことが多いですが、そうした経験がない方の場合、数字によるマネジメントに対してプレッシャーを感じる方もいらっしゃいます。
専門性によって、全ての人にサービス提供出来るわけではない
人材紹介会社は、各社で専門性・強みを持っています。
ご相談にいらっしゃった方が、自社の専門性、強みに合っていない場合、全てに満足出来るサービスを提供出来るわけではありません。
保有している求人が各社で限られているため、専門外のご希望をオーダーされても、ほとんど満たせません。
総合型か特化型
人材紹介会社は、大手を中心とした総合型(職種や業種、年齢すべてに対応)する事業者と、特定の領域に絞り込んだ特化型の事業者に分けられます。具体的に言えば、リクルートエージェントやパーソルキャリアが運営するDODA、マイナビなどは大手の総合型といえるでしょう。
対して特化型のエージェントは、中小規模の会社が多数存在しています。
- 業界特化型(コンサル・IT・金融・飲食・アパレル・医療などなど)
- 職種特化型(管理部門・弁護士・医師・看護師・薬剤師などなど)
- 属性特化型(第2新卒・フリーター・女性・シニアなどなど)
- 地域特化型(都道府県・アジア・欧米などなど)
上記はあくまで一例で、様々な人材紹介会社が存在しています。こうした強み・専門性に応じて、サービスを提供する求職者を一定限定的にしている人材紹介会社が多いことも覚えておきましょう。
片面か両面か
専門性や強みとは直接関係ありませんが、キャリアアドバイザーの働き方として大きく影響するのが、片面か両面かです。
人材紹介会社は求職者と求人企業と折衝を行います。このうち求職者のみ、求人企業のみの担当をするのが片面、両者を担当するのが両面と呼ばれます。
人材紹介会社によって業務は異なることが多いですが、コミュニケーションを取る相手が求職者だけなのか、企業ともコミュニケーションを行う必要があるのかなど、片面か両面かは働くスタイルに大きな影響を与えます。
それでもキャリアアドバイザーが魅力的な仕事といえる理由
上述したように、キャリアアドバイザーの仕事は、営業要素、数字のプレッシャーが少なからずあり、業務も多岐にわたり楽な仕事ではありません。
全ての人の悩みに寄り添えるわけでもなく、自社の専門性でご支援出来る方も限定的になることがあります。
しかし、それでもキャリアアドバイザーの仕事は、魅力的ですし、興味を持ったのであればぜひチャレンジしてほしいとも思います。
意思決定のサポートが出来る「人」の力は大きい
キャリアアドバイザーは、求職者の転職という人生の重要なタイミングでの支援を行います。
転職の際に行われる意思決定は、年収などの条件はもちろん重要ですが、それだけではなく様々な要素が関わります。
その方の家庭の事情や人生観、タイミングなどが反映され、一つとして同じ意思決定はありません。必ずしも合理的な意思決定がされるわけではなく、感情にも大きく左右されます。
- チャレンジしたい気持ちはあるが思い切りがつかないとき
- 当初の転職の目的が形骸化し条件や知名度に流されてしまいそうになるとき
- 転職活動が思い通りに進まずくじけそうになるとき
そうした場面で、第3者の立場で意思決定のサポートを出来るキャリアアドバイザーの存在意義は大きく、非常にやりがいを感じられるものです。
もちろん、最終的に意思決定をするのは求職者です。
そのことを忘れず謙虚な姿勢でいることは大切ですが、こうした意思決定のサポートは「人」だからこそ出来る重要な仕事と言えるのではないでしょうか。
自分だけでは出会えなかった選択肢の提供可能性がある
キャリアアドバイザーの重要な役割は、求職者への求人の紹介です。
求職者の人材紹介会社を使うメリットは、自分で探した場合に見つけられなかったであろう求人に出会えることです。
転職市場には数え切れないほど多くの求人が存在しています。求職者がその求人を常にインプットし、把握することは不可能といっていいでしょう。
※もちろんキャリアアドバイザーも世の中の求人を全て把握しているわけではありませんが、求職者よりは多数の求人を把握していることは間違いありません。また強みとなる領域があれば、その分野においての魅力的な求人も把握出来るはずです。
求職者は無意識に、有名な会社や知っている会社など、自分の知識の範囲内で企業やポジションを探してしまうものです。
そんななか、キャリアアドバイザーはそうした求職者の想像の範囲外から、その人の要望や経験、スキルに応じて、知る人ぞ知る求人、知名度はないが良い求人の選択肢を提供することが出来ます。
- 「知らない会社だったけど、自分にピッタリのポジションを紹介してもらえた」
- 「最初はピンと来なかったが、調べたり、選考の中で自分のためにあるような求人であることがわかった」
といった言葉をご支援頂いた方に頂くことがあります。こうした言葉をいただけるのはキャリアアドバイザーの醍醐味と言えるでしょうし、こうした機会を提供出来るというのはキャリアアドバイザーのおおきなやりがいと言えるでしょう。
キャリアアドバイザーへの転職なら「人材業界転職ルート」
この記事で説明したように、キャリアアドバイザーは、「人のキャリアを支援する」といった綺麗なイメージだけではじめた場合、実際にやってみたときにギャップを感じることにもなりうる大変な仕事です。
楽な仕事では決してありませんが、人の重要な意思決定に関与出来、やりがいの感じられる仕事です。
弊社は人材業界専門の転職エージェント「人材業界転職ルート」を運営しており、数多くの人材紹介会社のキャリアアドバイザーの募集をご支援しています。
キャリアアドバイザーの仕事に興味がある方には、よい機会を提供出来るかと思いますので、お気軽に以下のフォームよりお問い合わせください。
※ちなみにこのサイトを運営する株式会社ファンオブライフでも、キャリアアドバイザーを積極的に募集しています。こちらにご興味ある方もお気軽にお問い合わせください。
この記事の監修者
佐久間健光
株式会社ファンオブライフ 取締役 人材業界・教育業界など領域特化の転職エージェント事業を運営。年間数百名の転職・キャリア支援を行っている。また、自社の採用でも多くの人材業界経験者(キャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザー)との面談を実施中。YouTubeチャンネルで転職のノウハウや体験談を公開中。著書に「教育業界への転職のポイントがわかる本」がある。